三井住友トラスト・農林中金が投融資方針を改善し躍進/FFGJ 2018スコア発表

11 12月 2017

「Fair Finance Guide(フェア・ファイナンス・ガイド)」日本版は、国内大手金融機関の投融資方針の「社会性」を調査・格付けし、結果を公開することを通じて、銀行のCSR(企業の社会的責任)におけるより良い競争をもたらすことを目指しています。この度フェア・ファイナンス・ガイド日本版は2018年版(5回目)の格付け結果を公表いたしました。

その結果、合計スコアでは三井住友トラスト・ホールディングスが国内トップを守りました。同行はOECD多国籍企業指針を投資基準に採用したこと等により2.6から3.1へ上昇しました。今回、点数には反映されませんが、三井住友トラストは化石燃料企業へのエンゲージメント結果も公開しており、今後気候変動問題への対応がますます期待されます。

スコア上昇率でトップとなった農林中央金庫は、プロジェクト・ファイナンス等における環境・社会配慮基準であるエクエーター原則(赤道原則)を採択したことにより、平均スコアを0.5から2へ上昇させ、三菱UFJグループとほぼ同等のスコアとなりました。Fair Finance Guide Japanの評価基準を受け、投融資方針を改善した点は高く評価できると考えられます。

一方、ゆうちょ銀行(今回の格付けから、評価対象を「日本郵政」から「ゆうちょ銀行」に変更)は、最下位のままでした。