銀行のスコアを見てどう思いましたか? あなたの銀行に伝えて、もっとよくなってもらいましょう。
日本の銀行はどこもCSRレポートを発行したり、CSR方針をウェブサイトに公開したりしています。しかし、そこで口座を開設すると、どんな審査基準で、どんな企業に投融資をされるのか公開されていることは稀です。ましてや、それが預金者に対して積極的に説明されることは、ほぼないことでしょう。また、融資先の信頼に関わるため、「銀行は融資先・融資額に関しては公開することができない」というのが日本における一般的な理解です。しかし、大規模なプロジェクトや大企業への投融資は可能な限り公開していく必要性が国際的には問われています。それが人びとの暮らしに直接及ぼす影響が大きいからです。
Fair Finance Guideではこういった国際的な課題に対して、積極的に情報公開を強め、透明性を高める先進的な取り組みを歓迎し、加点要素としています。
詳細な配点基準とスコア詳細はこちらからご覧ください。
→Fair Finance Guide スコア算出方法
2015年6月2日、Fair Finance Guide Internationalは7ヶ国の主要金融機関における透明性や汚職防止に関わる方針を格付けした報告書を公開しました。同報告書では投融資方針やリスク・マネジメント・プロセスの公開性や、投資先企業とのエンゲージメント結果の報告、市民社会との対話の幅や投融資先自体の公開度などの計29の指標で7ヶ国、47金融機関を評価・格付けしたもので、「透明性」ならびに「税・汚職」それぞれのテーマに関する金融機関の実際の行動が対象となりました。
全体として、6点以上の高得点領域のスコアを獲得した金融機関は「透明性」のテーマでわずか3行、「税・汚職」のテーマでも4行であり決して高い評価を得ていません。
日本の金融機関は、みずほフィナンシャル・グループが「透明性」で国内トップスコアの4.8ポイントを獲得しているものの、全体の順位としては11位(47行中)。「税・汚職」のテーマでは国内トップの三井住友トラスト・ホールディングスでもわずか1.3ポイントのスコアで、全体の順位では37位(47行中)にとどまっています。
詳しくは報告書(英語)をダウンロードしてお読みください。
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